秋田県における在来ナス品種の遺伝的類縁関係および導入経路

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書誌事項

タイトル別名
  • Genetic Relationship and Introduction Pathways of Eggplant Cultivars Originating in Akita Prefecture

説明

<p>秋田県では,在来ナス品種である ‘新処ナス’,‘関口ナス’,‘仙北丸ナス’ および ‘富沢ナス’ が栽培されているが,ほかの国内在来品種との関係性や来歴は明らかになっていなかった.そこで,これら4品種を含む国内在来ナス46品種とナス近縁種3系統を用いた系統解析および集団構造解析から,遺伝的な類縁関係と導入経路の解明を試みた.結果として,秋田県の在来ナス品種と遺伝的に近縁な品種は確認できなかったが,集団構造からルーツは中国および四国地方や九州地方の品種に由来し,新潟県および大阪府の品種群と遺伝的交流したのち,秋田県に伝わったと推測された.在来品種は,遺伝資源としての可能性を秘めているだけでなく,地域の歴史や文化を継承してきた財産でもあるため,次の世代に受け継いでいくことが大切である.</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 20 (4), 379-385, 2021

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (9)*注記

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