連続円形前嚢切開が不完全に眼内レンズ光学部を覆うことと眼内レンズの種類の白内障術後の後嚢混濁形成への影響

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タイトル別名
  • The effect of non-complete covering of the intraocular lens optics by the capsulorhexis edges and intraocular lens types on the formation of posterior capsular opacification after cataract surgery
  • レンゾク エンケイ ゼン ノウ セッカイ ガ フカンゼン ニ ガン ナイ レンズ コウガクブ オ オオウ コト ト ガン ナイ レンズ ノ シュルイ ノ ハクナイショウ ジュツゴ ノ ゴノウ コンダク ケイセイ エ ノ エイキョウ

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抄録

白内障手術により多くの例で視機能が回復するが,1~3割は後嚢混濁により視機能が低下する.後嚢混濁は,眼内レンズ光学部が前嚢切開縁で完全に覆われていない場合に起こりやすく,眼内レンズの種類も影響する.そこで,前嚢切開縁が眼内レンズ光学部を覆っていない範囲(NCC)や眼内レンズの種類のどちらが,後嚢混濁のうち視機能に影響しやすいElschnig’s pearls (EPs)により影響するか,診療録により30眼を後ろ向きに検討した.EPsの評価は,EPsの眼内レンズ光学部後面への侵入部位と程度,侵入時期やneodymium-yttrium aluminum garnetレーザー施行時期で行った.これらの指標は,NCC部の範囲に影響を受けなかったが,眼内レンズの種類では,EPs発症時期に有意に影響した.EPsは,前嚢切開縁が眼内レンズ光学部を覆っていない程度よりも眼内レンズの種類により影響されると思われた.

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