介護予防に関する在宅介護支援センターの役割とその意義に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • カイゴ ヨボウ ニ カンスル ザイタク カイゴ シエン センター ノ ヤクワリ ト ソノ イギ ニ カンスル ケンキュウ
  • Research on the Function and Significance of the Home Care Support Center for the Aged with Preventive Care

この論文をさがす

抄録

厚生労働省では、平成13年度より、「介護予防・生活支援事業」を創設した。また、平成13年度より、在宅介護支援センターにおいて、介護予防プランの作成事業を設け、この「介護予防・生活支援事業」の拡充を図り、平成14年度においても事業を推進しているところである。 こうしたなか、地域にある在宅介護支援センターでは、この事業の核となって予防的な介護を率先していくことを求められている。そこで、地域の実状を考慮し、まず岡山県内の在宅介護支援センターにおける介護予防事業の実施状況を調査することとした。さらに在宅介護支援センターの今後の課題についても考察した。 その結果、居宅介護支援事業は、57.3%が実施し、要介護認定調査は51.2%のセンターが実施していると回答した。転倒骨折予防や痴呆予防などの狭義の介護予防事業を実施している在宅介護支援センターは調査施設のなかでは、約3割にすぎない一方、介護予防の必要性があると多くの在宅介護支援センターが認識していることがうかがえた。 在宅介護支援センターで積極的に介護予防に取り組むためには、居宅介護支援事業との住み分けと在宅介護支援センターの位置付けを見直す必要があろう。また介護予防事業においてもさらなる市町村保健センター等保健分野とのさらなる連携が求められる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ