二次受傷 : 臨床家の二次的外傷性ストレスとその影響

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  • Secondary Traumatization – Secondary Traumatic Stress and its Impact on Therapists Who Work with Traumatized Population -
  • ニジジュショウ リンショウカ ノ ニジテキ ガイショウ セイ ストレス ト ソノ エイキョウ

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抄録

論文

トラウマ体験を持つクライエントとのセラピーに従事する臨床家は、自身はそのような体験をしたことがないにも関わらず、クライエントと同じような外傷性のストレス反応を示すことが報告されている。このような現象は「二次受傷(Secondary Trauma)」または「こ二次的外傷性ストレス(Secondary Traumatic Stress)」と呼ばれ、その研究は1990年代ごろから主にアメリカで盛んになった。しかし、二次的外傷性ストレスおよび二次受傷は一握りの専門家にしか知られていない。それにはこの概念が発達過程であるため、多くの名称や関連概念が存在しており、理解に困難を覚えるところにも寄与していると思われる。そこで、この論文は、その中でも代表とされる「燃えつき(Burnout)」、「逆転移(Countertransference)」、「外傷性逆転移(Traumatic Countertransference)」、「代理受傷(Vivarious Traumatization)」、「共感的疲弊(Compassion Fatigue)」をとりあげ、それぞれの特徴を考察し、今後の課題を提示した。

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