幼児教育・保育における子どもの主体性についての考察

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  • ヨウジ キョウイク ・ ホイク ニ オケル コドモ ノ シュタイセイ ニ ツイテ ノ コウサツ

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2017(平成29)年3月、同時改訂(改定)され、2018年4月1日から実施された幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領では、「育みたい資質・能力」と「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が明示された。幼稚園、保育所、幼保連携型認定こども園の教育や保育のねらいと内容が同一となったが、幼稚園と保育所では、「主体性」の位置づけにおいて違いがみられる。学校教育の視点では、「幼児期の終りまでに育ってほしい姿」に向けて、「主体的に活動」することが求められている。一方、保育所保育の児童福祉の視点では、「子どもの最善の利益」が考慮されており、子どもが「主体」としてとらえられている。さらに、「現在を最もよく生き」という文言にみられるように、子どもの現在をたいせつにすることが未来につながるという保育観がみられる。そこで、本稿では、幼児教育・保育において、子どもの主体性をどのようにとらえるべきかを検討し、OECDの報告やレッジョ・エミリア市の幼児教育実践を参考にして、子どもを「有能な学びの主体者」としてとらえ、子どもの「今、ここにある生活」をたいせつにした視点での教育・保育の重要性を述べた。

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