名古屋大学における経営情報システムの構築

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タイトル別名
  • The Management Information System at Nagoya University
  • ナゴヤ ダイガク ニ オケル ケイエイ ジョウホウ システム ノ コウチク

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説明

本稿では、名古屋大学における経営情報システムの開発事例の検証を通して、日本の大学における組織運営のための情報システムの現状および課題を把握することを目的とする。名古屋大学評価情報分析室では、成果指標とベンチマーキングというコンセプトのもとで全学レベルの指標を先行して収集するというアプローチを採用したことにより、短期間のうちに経営情報システムの基本枠組みを固め、ホームページ上に公開することができた。名古屋大学の開発事例から以下の三点が明らかにされた。1.経営情報システムの開発にともない、学内情報の所在と状態が明らかになり、大学の活動実態を把握する方法が明確になった。しかし、学内に多元的に存在し独立して蓄積されている多数の情報源から、いかにして合理的にデータを収集していくのかが課題である。2.国立大学の再編統合に関する意思決定や中期目標・中期計画策定の過程で、経営情報システムの情報の有効性および今後の発展性が確認された。3.開発プロセスにおいて、学内の経営情報システムに対する必要性と理解が深まった。しかし、経営情報システムをより充実させるには、教職員のさらなる協力、さらに大学間の協力が必要である。

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