大学での学びを促進する全学新入生向け教材の開発 - 『名古屋大学新入生のためのスタディティップス』の事例より -

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タイトル別名
  • Development of Study Tips for Involving University First-year Students in the Academic Community
  • ダイガク デノ マナビ オ ソクシンスル ゼンガク シンニュウセイ ムケ キョウザイ ノ カイハツ ナゴヤ ダイガク シンニュウセイ ノ タメノ スタディ ティップス ノ ジレイ ヨリ

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抄録

名古屋大学高等教育研究センターでは、2006 年3 月末に『名古屋大学新入生のためのスタディティップス』を刊行し、新入生全員に配布した。このスタディティップスは、第1号『「学識ある市民」をめざして』と第2号『自発的に学ぼう』からなる小冊子のシリーズである。制作上で特に重視したことは、大学で学ぶことの意義と高い目標をもつことの重要性をいかに伝えるかということである。さまざまな研究<br/>成果から、初年次教育では最初の半年間が決定的に重要であると認識されており、その半年間に大学が新入生にどのようなメッセージを訴えるかが鍵であると当センターでは考えた。本スタディティップスが対象としたのは、すでに高い学習意欲を備えている上位層であり、彼らがこの冊子を読んでさらに意識を高め、大学内において他の学生を牽引するような存在となってほしいという意図を込めた。他大学のスタディティップスと比較すると、名大版は「教員主導型」で作られ、内容的には学習面に限定されているという特徴を持っている。1年生に対して実施したアンケート調査によると、理系学生の評価が文系学生に比べてやや低い結果が得られたが、おおむね学生はこのスタディティップスをおおむね好意的に受け止めていることがわかった。

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