大学教員の能力開発をめぐる課題

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タイトル別名
  • On the Development of Faculty in Japanese Universities
  • ダイガク キョウイン ノ ノウリョク カイハツ オ メグル カダイ

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抄録

本稿の目的は、Faculty development と呼称されている大学教員の能力開発についての諸問題を検討したものである。具体的には、①FD の概念、②大学教員の能力構造、③研究と教育の関係、④能力発達とキャリア・ステージの関係、⑤専門性発達の義務化、⑥専門性発達の責任主体の論点について、日本国内・諸外国の研究動向を批判的に検討し、課題を整理した。その結果、大学教員の能力を研究、教育、管理運営、組織的市民性、学問的誠実性など全面に渡って発達させることが重要なこと、キャリア・ステージに沿った支援プログラムが必要なこと、こうした専門性開発の責任は、大学教員自身が第1 に負うものであり、学部・学科など教員の属する組織運営が専門性開発を支援する責任を負うこと、教員・部局・センターのトライアングル構造と、キャリア・ステージに対応したプログラムが最大の課題であることを指摘した。

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