研究指導と文化 : ポストコロニアル的探究

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  • Supervision and Culture : Post-colonial Explorations

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抄録

本論文の目的は、オーストラリアの大学における異文化間の研究指導および日本の大学における研究指導において、教員が持つ権力と学生側の主体性の間におこる相互作用がどのように変化するかを探求することである。まず、オーストラリアの大学の人文科学、社会科学、自然科学において、文化的な多様な背景をもつ指導教員と学生が経験した異文化的な研究指導の二つの事例から得られた知見を明らかにする。いくつかのポストコロニアル的な隠喩を用いながら、本稿では指導教員の教育実践と学生の学習方法が、異文化的環境のもとで実施される研究指導からいかに大きな影響を受けているかを考察する。また、日本の大学の人文科学、社会科学、自然科学分野における研究指導に関する試行調査の結果をもとに、いくつかの予備的考察を行う。最後に、研究指導の方法論についてポストコロニアル的な眼を通して映る文化の役割を考察することにより、その可能性について探求したい。

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