教員による学部ゼミナールの授業構成 : 学生の特性把握・目標の設定・活動と指導

書誌事項

タイトル別名
  • Lesson Structure in Undergraduate Seminars
  • キョウイン ニ ヨル ガクブ ゼミナール ノ ジュギョウ コウセイ : ガクセイ ノ トクセイ ハアク ・ モクヒョウ ノ セッテイ ・ カツドウ ト シドウ

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説明

本研究の目的は、専門教育としての学部ゼミナールに焦点を当て、学生の特性把握、教育目標の設定、学習目標の設定、学習活動の設定、学生に対する指導の5 点からゼミナールの授業構成を検討することである。本研究では、東京都内に本部が所在する大学の人文学、社会科学、総合科学系学部に所属している教員(専任講師以上)を対象に、学部2、3、4 年生向けのゼミナールに関する質問紙調査を実施した。125 名の教員データを用いた因子分析の結果、教員はゼミナールを専門教育の方法としてだけでなく共同体としても認識していること、専門性の習得を超えた価値をゼミナールに見出している可能性などが示唆された。続いて、教員によるゼミナールの授業構成に対する諸要因の効果を検討した。分散分析の結果、人文学が専門の教員は社会科学が専門の教員よりも知識伝達を重視していること、担当年数が長い教員は専門性の習得に価値を置いていること、学生による発表や課題遂行の支援は4 年生が対象のゼミナールで多く行われていること、グループでの共同活動や教員および学生間での議論はゼミナールの規模が大きいほど多く行われていることなどが明らかになった。

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