初年次教育における体験型学習と学生の学びの深化

DOI 機関リポジトリ HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Experiential Learning in General Education on Change in Freshmen's Learning Style
  • ハツ ネンジ キョウイク ニ オケル タイケンガタ ガクシュウ ト ガクセイ ノ マナビ ノ シンカ

この論文をさがす

説明

本稿の目的は、筆者らが名古屋大学の初年次学生を対象に開講している「大学でどう学ぶか」という講義を題材に、体験型学習の意義、主要な学習効果、学習効果を高めるための基本的条件について検討することである。研究方法としては、全受講生を対象とするアンケート調査を用いる。本授業で実施した体験型学習の内容は、① 講義内容に関するグループ・ディスカッション、② 学内施設・民間企業の調査を行うこと、所属の職員や社員に対してインタビューを行うこと。③ ②の調査結果の発表と全員によるディスカッションである。初年次教育として体験型学習を行うことの意義は、ギャップの大きい高校と大学間での移行に関して学生を支援すること、単に大学に関する知識を習得するだけでなく大学生として必要な行動様式を獲得させることである。教育効果を高める条件として、とくに各種調査に参加しない学生の授業への参加をいかに促すかにかかっており、参加促進のために発言機会を増やすことが重要であることを指摘した。クラスサイズについては学生数200 人程度の大規模ではなく、本授業のような中規模サイズが望ましいこと、チーム・リーダーとなる学生の存在が必要であることを指摘した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ