大学における新任教員対象のメンタリングプログラムの効果

DOI 機関リポジトリ HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • The Effectiveness of the New Faculty Mentoring Program
  • ダイガク ニ オケル シンニン キョウイン タイショウ ノ メンタリングプログラム ノ コウカ

この論文をさがす

抄録

メンタリングプログラムとは、一定の職務経験をもつ者との交流により育成対象者を支援するプログラムである。本稿では、メンティおよびメンターとなった教員を対象としたアンケート調査をもとに、大学の新任教員を対象としたメンタリングプログラムの効果を明らかにする。メンティとメンターの回答を分析した結果、以下のような知見が得られた。第一に、メンタリングプログラムのメンティへの幅広い効果が確認された。メンティへの効果として、教育研究面での支援、生活面での支援、キャリア形成面での支援、ネットワークの拡大、役割モデルの提供、着任直後の不安軽減、話すこと自体の楽しさが確認された。第二に、メンタリングプログラムはメンターに対しても幅広い効果を与えていることが確認された。メンターへの効果として、研究面での学習、異なる専門分野の理解、若手教員の置かれた状況の理解、ネットワークの拡大、協働への発展、自分自身の振り返り、活力の獲得、支援への充実感、話すこと自体の楽しさが確認された。第三に、メンタリングプログラムの効果には、メンターとメンティの専門分野と性別、相互への遠慮が影響を与えていることが明らかになった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ