名古屋大学の教育の質向上に有効な教員・学生・大学組織の実践手―『優れた授業実践のための7つの原則』のチェックリストを用いた調査―法

書誌事項

タイトル別名
  • The Roles of Students, Faculty and Institutions in Quality Teaching and Learning at Nagoya University: A Survey Based on the Seven Principles for Good Practice in Undergraduate Education
  • 名古屋大学の教育の質向上に有効な教員・学生・大学組織の実践手法--『優れた授業実践のための7つの原則』のチェックリストを用いた調査
  • ナゴヤ ダイガク ノ キョウイク ノ シツ コウジョウ ニ ユウコウ ナ キョウイン ガクセイ ダイガク ソシキ ノ ジッセン シュホウ スグレタ ジュギョウ ジッセン ノ タメ ノ 7ツ ノ ゲンソク ノ チェックリスト オ モチイタ チョウサ

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説明

本稿の目的は、米国で開発された「優れた授業実践のための7つの原則」の学生・教員・大学の三種類のチェックリストを用いて、名古屋大学の教育実践の現状を明らかにするとともに、名古屋大学の現場において有効な教員・学生・大学組織の実践手法を明らかにする点にある。学内において実施した調査を通して明らかにされたことは以下のようにまとめられる。米国で開発された実践手法が、名古屋大学においても概ね実施が望ましいと見なされていることが明らかにされた。各チェックリストに示された実践手法を取り入れるべきかという問いに対して、全般的に肯定的な回答が多かった。現在ほとんど実践していないが実践すべきであるとの回答を得た実践手法も少なくなく、現状の教育実践を改善する方針としても有効である。そして、成績優秀者ほど多くの実践手法を実践していることもわかり、学習成果と実践の間の相関関係が明らかにされた。これらの調査結果は、名古屋大学の教育の質向上に有効な教員・学生・大学組織の実践手法を明確にする。それは、教育活動に関わる主体としての学生・教員・大学の三者の役割、責任、およびその相互関係を明らかにすることにつながり、特定の主体の努力に過度に依存しない教育の質向上の方法論を開拓できる可能性がある。

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