多職種連携教育はいかにして国家資格カリキュラムに組み込まれたか : 公認心理師カリキュラム等検討会の議事録分析

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  • How Has IPE Been Incorporated into the National Curriculum? : A Case Study of Japanese Psychologists
  • タショクシュ レンケイ キョウイク ワ イカニ シテ コッカ シカク カリキュラム ニ クミコマレタ カ : コウニン シンリシ カリキュラム トウ ケントウカイ ノ ギジロク ブンセキ

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抄録

多職種連携教育は、近年、医療福祉分野の専門職教育を中心に、普及が進む取り組みである。多数の専門職の業務が重なり合う状況では、職種間の葛藤が避けられない。専門職間の対立を乗り越え、質の高い実践を行うためには、当事者間の日常的な交流もさることながら、多職種での協働を動機づけるための制度設計が欠かせない。多職種連携教育もまた、このような背景のもとに、公的な専門職教育カリキュラムのなかへの位置づけが進んでいる。しかし、その制度化のプロセスの解明については、研究の蓄積が少ない状況にある。本稿では、2016年9月から2017年5月にかけて行われた公認心理師カリキュラム等研究会の議事録を題材に、多職種連携教育が国家資格カリキュラムに組み込まれるまでの過程を分析する。本稿が明らかにする第一の点は、いつのタイミングで、誰の主張により、多職種連携教育が公認心理師の国家資格カリキュラムに加えられることになったのか、である。第二の点は、多職種連携教育が目指す到達目標が、どのような検討会メンバーの課題意識と議論を背景として設定されたのか、である。

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