糖尿病患者教育に認知行動療法を活用するための研修会実践報告と今後の課題

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  • トウニョウビョウ カンジャ キョウイク ニ ニンチ コウドウ リョウホウ オ カツヨウ スル タメ ノ ケンシュウカイ ジッセン ホウコク ト コンゴ ノ カダイ

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抄録

糖尿病の治療を中断する患者には,療養時に生じる特徴的な認知の歪みが影響していることが分かってきた。日々のケアの中に認知行動療法を活用することは重要であると考え,糖尿病ケアに関わる医療者へ向けた研修会を開催してきた。認知行動療法に対する理解は得られてきたが,患者へのアプローチには活用されていないのが現状である。今回,研修会及び研修会終了後に行ったアンケートの結果から,研修会のあり方を検討した。 研修会では,認知行動療法の知識や自己の認知の修正の体験は概ね理解が得られたが,他者の認知変容への介入は1回の研修では困難であることが分かった。認知行動療法の今後の活用については重要性を感じており,事例検討やフォローアップを視野に含めた研修会の要望があることが確認できた。 今後の課題として,基礎的知識の理解を基に認知変容の介入を体験,臨床で活用した事例の検討といった段階を踏まえた研修会及びフォローアップの体制づくりが示唆された。

p.38は余白

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