<実践研究>中級日本語学習者の移動動詞「行く」「来る」の習得について : 学習者の使用状況に関する調査を通して
書誌事項
- タイトル別名
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- <Teaching Innovations and Practices>On the Acquisition of Movement Verbs by Intermediate Level Japanese Language Learners : A Survey of iku/kuru Usage
説明
日本語の移動を表す動詞イク・クルと補助動詞テイク・テクル 1は話し手の視点を表す表現として使用頻度が高く、重要な表現であると言える。しかし、中級レベルにおける日本語学習者には方向性を混同しているケースや、テイク・テクルの脱落などの誤用が見られる。そこで、本研究では、日本語母語話者と日本語学習者を対象に、移動を表す動詞と補助動詞の使い方について、調査を行い、比較分析を行った。国内の大学で学ぶ中級前期レベルの日本語学習者 15 名を対象に文法項目イク・クルの授業の前後に、穴埋め式の文完成アンケート調査を実施し、当該項目の使用状況と学習効果を測定した。アンケートは日本人大学院生にも実施し、学習者の結果と比較した。学習者の一部には当該項目に関する認識についてインタビュー調査を実施した。その結果、本動詞の方向性の意味については一部改善も見られたが、混同による誤用が散見された。他方、補助動詞テイク・テクルについては脱落による誤用が改善され、インタビューからも補助動詞の意味の理解が進んでいることが確認された。
収録刊行物
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- 国際日本研究
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国際日本研究 8 277-297, 2016-03
筑波大学人文社会科学研究科国際日本研究専攻
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224650609536
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- NII論文ID
- 120006023314
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- ISSN
- 21892598
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- HANDLE
- 2241/00145471
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可