<論文>「2ちゃんねる」と「イルべ」電子掲示板を通してみた日韓のヘイトスピーチ現象

書誌事項

タイトル別名
  • <Article>Hate Speech between Japan and Kores in the “2 Channel” and “ILBE” Intertet Bulletin Boards

説明

インターネット空間は新たな文化形成や意見表明の場を生み出すと同時に、集団極化が起こりやすいという、両義性を持つ。特に、こうした集団極化は「ヘイトスピーチ」や「右傾化」につながり、外部に存在する他の対象に向かって噴出されている側面が、日韓両国において共通に見受けられる。近年、日韓両国において可視化されているインターネット掲示板「2 ちゃんねる」と「イルべ」がその例である。「この 2 つのネット右翼サイトは時間差を置いて生まれたが、日本のネット右翼の歩みを見れば、イルべに代表される韓国のオンラインの右翼勢力の未来を垣間見ることができる。このような分析は冷戦後、両国国民の社会・文化的経験が似ていることに根拠を置いているためだ」(週刊京鄕 2014)。そこで本研究ではネット右翼サイトとして位置づけられている日本の「2ちゃんねる」と韓国の「イルべ」掲示板を研究対象として分析する。分析を通じ、「2 ちゃんねる」と「イルベ」の思考体系において共有される「コード」を読み解くことが試みる。

収録刊行物

  • 国際日本研究

    国際日本研究 9 147-169, 2017-02

    筑波大学人文社会科学研究科国際日本研究専攻

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