機械時代の川端康成における「ガラス化する身体」 : 『青い海黒い海』『針と硝子と霧』『水晶幻想』をめぐって

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タイトル別名
  • Kawabata Yasunari's 'Vitrified Body' in the Machine Age : Focusing on "Aoi umi kuroi umi," "Hari to garasu to kiri," and "Suishō gensō"
  • キカイ ジダイ ノ カワバタ ヤスナリ ニ オケル 「 ガラスカ スル シンタイ 」 : 『 アオイ ウミ クロイ ウミ 』 『 ハリ ト ガラス ト キリ 』 『 スイショウ ゲンソウ 』 オ メグッテ

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抄録

機械に注目が集まった1930年代前後、人々は人造人間に強い関心を抱いていた。川端康成もまたそうした人々の一人であった。本稿では「青い海黒い海」「針と硝子と霧」「水晶幻想」等の作品において透明化する人間あるいはガラス化する人体の表象を繰り返し描いていることに注目し、身体が白昼夢の中で非人間化し、それがガラスという新しい物質と関連付けられる点に川端独自の問題意識があることを明らかにする。

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