インド,ラダックにおける仏教ナショナリズムの始まり : カシミール近代仏教徒運動との出会い

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タイトル別名
  • The Beginning of Buddhist Nationalism in Ladakh, India : Encounter with Modern Kashmir Buddhist Movement
  • インド,ラダックニオケルブッキョウナショナリズムノハジマリ カシミールキンダイブッキョウトウンドウトノデアイ

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抄録

本稿は,インド,ラダックにおけるチベット仏教徒による仏教ナショナリズムがどのように始まったかを,資料に依拠して明らかにすることを目的とする。まず1932年にカシミールの改宗仏教徒がグランシー委員会に提出した意見書を取り上げ,次いで意見書を起草したカシミール藩王国仏教徒協会の会員とラダックの仏教徒がどのように関係を築いたかを取り上げ,それらの意義を検討する。南アジアで活発化していた近代仏教運動に共鳴した新たな仏教の担い手が伝統的な仏教徒社会と接触し,教育,経済,宗教における「後進性」を克服するため,「仏教徒ラダック人」というアイデンティティの構築を目指したことが明らかになる。

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