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- ソーシャルワークにおける「社会的排除」の課題
- ソーシャルワークニオケル「シャカイテキハイジョ」ノカダイ
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筆者が「名古屋学院大学論集(社会科学篇)」(Vol. 43 No.3 & Vol. 44 No. 4)において一連して議論してきたテーマはソーシャルワーク(ソーシャルワーカー)と「社会的企業・起業(社会起業家)の関係をみる理論的枠組みへの模索であった。今回は社会福祉の根源的課題であり,理論化の中心的問題である「貧困」概念を整理し,今日の潮流である「社会的排除」とソーシャルワークの関係に焦点を当てていく作業の一端である。欧州の「社会的企業」は「社会的排除」という社会問題を背景にして生まれたとされる。この概念が生産関係からの排除によるものだけではなく,複合的な社会的関係構造からでてきていることを証明することで,従来の福祉政策の限界を超える方策として「社会的企業」の意義を述べる。この「社会的企業」はいわば“公共サービスの現代化”(福原他2007:102)として動き出したセクターともいわれるが,これを公的セクターでもなく,市場セクターでもない,第3のセクターとその活動を位置づけ,「社会的排除」に対する解決をはかる主体として議論しようとするものである。その場合,軸足を広義のソーシャルワーカー活動として捉え,その積極的意味を検討したい。今回は主に「貧困」概念の検討に留まっている。別稿で更に深く考察してみたい。
Journal
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- 名古屋学院大学論集 社会科学篇
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名古屋学院大学論集 社会科学篇 45 (4), 77-101, 2009-03-31
名古屋学院大学総合研究所
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224749619968
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- NII Article ID
- 120006009853
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- NII Book ID
- AN00179487
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- NDL BIB ID
- 10275950
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- ISSN
- 03850048
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
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