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- 光の子,新渡戸稲造
- ヒカリノコ,ニトベイナゾウ
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Abstract
「輝かしい経歴」を有す新渡戸稲造が社会の片隅,暗闇に眼をそそぎ,そこでキリストの愛の働きをすすめる姿は奇妙,不釣り合いなもののようにも思われた。明治は「立身出世」をスローガンとし,「栄達」することを人間の幸福だと強く教えてきた。この時流のもとで,日本国家が奨励する「立身出世」を見事に果たし,多くの人々から尊敬され,「世界で輝く」人材として高く評価された稲造は「文明国家」日本の寵児,国民が範とすべきモデルになっていった。しかし,そうした「憧れの存在」の視点と関心は悲哀と苦悩の渦巻く処が「癒され」,そこで生きる人々が希望をもち,勇気をもって歩みだすことを支援するものであった。 こうした地味な活動へと積極的に関わらせる視点・エネルギー,信仰・思想などを「悲哀のキリスト」「クエーカー」「遠友夜学校開設」,また「聖書に綴られたユダヤの民のあり方,イエスの言行」などを用いて分析・考察・執筆した。
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- 名古屋学院大学教職センター年報
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名古屋学院大学教職センター年報 (1), 3-9, 2017-02-28
名古屋学院大学教職センター
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224749630336
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- NII Article ID
- 120006009884
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- NII Book ID
- AA12856591
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- NDL BIB ID
- 029505010
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- ISSN
- 24326569
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Allowed