小学校における家庭との連携による食育 : 朝食で児童の調理行動を促す介入方法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • ショウガッコウ ニ オケル カテイ ト ノ レンケイ ニ ヨル ショクイク : チョウショク デ ジドウ ノ チョウリ コウドウ オ ウナガス カイニュウ ホウホウ ノ ケントウ
  • Involving families in school-based nutrition education program : an intervention trial on promoting preparation and cooking for breakfasts

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抄録

京都市立R小学校では、2009年に家庭と連携し、児童に朝食準備の手伝いを課題とする「朝食週間」を行ったが、初回の高い実施率に反し、回を重ねるごとに手伝い実施状況が低下し習慣化するに至らなかった。そこで、2010年に児童の実施状況を改善する方法、すなわち、調理行動を習慣化させるために「朝食お手伝いポイント制」を導入した。これは、「朝食週間」以外の特定の期間に、朝食準備の手伝いをすると1日につき1ポイントが貯まり、その期間の目標ポイント数に達したらシールがもらえるという仕組みで、児童が友達と楽しく励まし合いながら取り組める方法であった。さらに、2011年にはポイント制をやめて変化を確認した。その結果、2010年には「朝食週間」中の手伝い日数が上昇し、2011年になってもそれが維持された。また手伝い日数の上昇にともない、朝食手伝い内容、野菜・果物の摂取を含めた朝食内容が有意に向上した。以上のことから、児童の興味を高める工夫をともなったこのような家庭と連携した取り組みが、児童の調理行動を促したと考えられた。

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