九州山地における落葉広葉樹二次林の発達に関する研究 : 階層構造と齢構成

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タイトル別名
  • Development of a Secondary Deciduous Broad-leaved Forest in the Central Mountainous District o Kyushu : Stratification and Age Composition
  • 九州山地における落葉広葉樹2次林の発達に関する研究--階層構造と齢構成
  • キュウシュウ サンチ ニ オケル ラクヨウ コウヨウジュ 2ジリン ノ ハッタ

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抄録

82年以前になんらかの攪乱があった後に成立したと推定される落葉広葉樹二次林の発達を階層構造,樹種構造,齢構成,直径成長等の面から解明した.この林分は階層構造的には明らかに高木層,亜高木層,低木層に区分することができた.樹木の年齢は高年齢域と低年齢域にそれぞれの分布の山が認められた.高木層を構成する樹木は高年齢域に集中していた.一方亜高木・低木層の樹木の年齢は個体により,また樹種によりかなりの差が認められたが,その分布の山は低い年齢域にあった.これは亜高木・低木層に比較的若い年齢で萌芽更新を行っている個体が多いことによると考えられた.直径順位の変動は高木層の構成木がかなり早い時期から上位を占めていることを示し,この林分はミズナラからクリヘ主林木が移行する過程にあったことを推測させた.

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