キハダ内樹皮中のベルベリン含有量の変種間差異ならびに樹幹部位,伐倒時期,樹齢による変動

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タイトル別名
  • Comparison of Berberine Content in Phellodendron amurense Rupr. Inner Bark in Relation to its Variety, Stem Position, Season and Tree Age
  • キハダ内樹皮中のベルベリン含有量の変種間差異ならびに樹幹部位,伐倒時期,樹齢による変動〔英文〕
  • キハダ ナイジュヒチュウ ノ ベルベリン ガンユウリョウ ノ ヘンシュカン サ

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抄録

キハダ(Phellodendron amurense Rupr.)の2変種について内樹皮部に含有されるベルベリンを部位,伐倒時期,樹齢を主因子として定量的に検討した.分析には高速液体クロマトグラフィー法を用いた.2変種間でベルベリン含有率に大きな差異があることが明らかになり,宮崎産のヒロハノキハダの方が北海道産のミヤマキハダに比べ3-4倍ものベルべリンを含有することが示された.さらに,樹高毎の採取部位によりその含有率は大きく異なり,基部の方が特に多く2-5mまでで急激に低下し,その後ほぼ一定値を示し梢端付近では含有率が低いことが分かった.また,冬期の方が夏期に比べベルベリン含有率が2変種とも多いことが示された.そして,樹齢が大きな因子で高齢木の方がベルベリン含有率が高い結果が得られた.また,内樹皮部表面の黄色味の度合とベルペリン含有率とは直接相関がみられないことが分かった.

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