素材生産業者の現状と展開方向 : 熊本県の実態を事例に

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タイトル別名
  • The Present State and Development Assistance of Logging Enterprises
  • ソザイセイ サンギョウシャ ノ ゲンジョウ ト テンカイ ホウコウ クマモトケ

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抄録

人工林資源を基盤に地域の林業を活性化するためには,森林組合の林産事業とともに民間の素材生産業者を育成し,地域的素材生産力の向上を図る必要がある.本報告は,このような素材生産業者の育成方向を検討したものであり,熊本県内の素材生産業者全員に対するアンケート調査によって,①経営構造(企業形態,生産規模及び労働力),②生産構造(林業機械等の生産力基盤,生産用立木の取得形態及び生産した素材の販売)そして③直面する問題点と課題などを明らかにし,これをもとに素材生産業者の育成方向を検討している.素材生産楽業者の育成方向としては,①育成対象を2000m^3以上の上層に限定し,それ以下は伐出労働者として再編成すること,②高性能林業機械のオペレータ等の若手労働者の養成のために有給制の公的林業労働者養成機関を創設し,第3セクター方式の団体をこのような方向に再編成すること,③高性能林業機械の導入を促進すること,④素材生産業者を主たる組合員とし,幅広い事業種目を有する林産事業協同組合を創設すること,などを提言している.

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