ベトナムにおける外国企業の植林投資 : QPFLとVIJACHIP

  • ラ ヴィンハイハー
    九州大学大学院生物資源環境科学府森林資源科学専攻森林生態圏管理学講座森林生産制御研究室
  • 飯田 繁
    九州大学大学院農学研究院森林資源科学部門森林生態圏管理学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Investment for Afforestation by Foreign Companise in Viet Nam : Case studies of the QPFL and VIJACHIP
  • ベトナム ニ オケル ガイコク キギョウ ノ ショクリン トウシ QPFL ト VIJACHIP

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抄録

ベトナム政府は1998年から2010年までに「500万ha国家植林計画」を策定した.計画の目標を達成するために,私的経営が推奨され,非国営企業,組織,世帯,個人,外国資本との合弁会社による植林や林産物加工分野への投資が奨励された.中部沿岸地域はアカシアやユーカリの適地とみられていたが,外国企業の植林投資条件が緩和されたこともあり,中部沿岸においてQPFL社とVlJACHIP社が設立され,未立木地を対象に製紙原料の生産を目的とした植林が進められることになった.QPFL社は土地の確保に苦労し,地力の悪い所に植林せざるを得なかった.これに対しVIJACHIP社は地元植林会社を協力企業にしたため,優良地における植林を進めることが出来た.また,ハイブリット苗を利用した地域住民の植林が周辺に広がった.こうした外国企業の役割について考察する.

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