菌状息肉症における皮膚病変の多様性と病理組織学的所見 : 予後との関連性についての検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Various Skin Manifestations of Mycosis Fungoides : Histopathological Features and Prognosis
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説明
菌状息肉症(Mycosis Fungoides : MF)は,原発性皮膚悪性リンパ腫(Cutaneous T cell lymphoma : CTCL)の約半数を占めるT細胞系のリンパ腫である.臨床経過として,紅斑期,扁平浸潤期を経て腫瘍期に移行するが,その期間は数年から数十年という長い経過をたどり,中にはpoikiloderma様の皮疹を残し,病変が消退する例もある.MF を含めCTCL のほとんどが,緩徐に進行する.近年,このような一連の経過をたどり,その腫瘍細胞が異形を呈しCD4 陽性である場合には,MF と診断される傾向が強いように思われる.2005 年に発表されたWHO-EORTC 分類では,3亜型のみ記載があるが,実際には多くの亜型が報告されており,その疾患スペクトラムは幅広く多様性がある.今回我々は,古典型MF と,稀ではあるが特徴的な亜型,もしくは近縁疾患と考えた3例について,その臨床像と病理組織学的に再考し,また予後との関連についても検討を行った.病理組織学的に表皮内に浸潤するリンパ球の浸潤様式,異形の程度で予後との関連が見られる可能性が示唆された.
収録刊行物
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- 福岡醫學雜誌
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福岡醫學雜誌 102 (7), 229-236, 2011-07-25
福岡医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224763778048
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- NII論文ID
- 40019060893
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- NII書誌ID
- AN00215478
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- DOI
- 10.15017/19934
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- HANDLE
- 2324/19934
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- NDL書誌ID
- 023245470
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- ISSN
- 0016254X
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- PubMed
- 21879593
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- 本文言語コード
- en
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
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- NDLサーチ
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可