福岡演習林におけるヒノキの辺材面積と葉面積

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タイトル別名
  • Sapwood area and leaf area of Japanese cypress in Kyushu University Forest
  • フクオカ エンシュウリン ニ オケル ヒノキ ノ ヘンザイ メンセキ ト ハ メンセキ

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抄録

樹木の辺材と葉はともに水分通道を担っており,それらの面積は蒸散量の推定の際に必要な情報である.また,辺材面積と葉面積のバランスは,樹木の生物的構造を理解する上でも重要な情報となる.そこで,日本の主要主人工林樹種であるヒノキを対象に,九州大学福岡演習林において合計121固体の辺材面積と葉面積の計測を行った.そのデータを多方面に資する目的で,ここに公開することとしたこれら辺材面積と葉面積は,相対成長を示す胸高直径(DBH) を用いた地域固有のアロメトリー式から推定されることが多いため,アロメトリー式の作成も行った. その結果, DBHが7.2~34.Ocmの範囲において辺材面積(As_tree)は, As_tree = 2.025DBH^1.4773(R^2= 0.97,葉面積(AL_tree)は, AL_tree = 2.025DBH^1.4773(R^2=0.97) なる式で表された. これに加え,葉量や心材面積等のその他の諸特性データの記載も行った.

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