生体肝移植後肝細胞癌再発後の慢性B型肝炎の再発

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  • Recurrent Hepatitis B Following Recurrence of Hepatocellular Carcinoma after Living Donor Liver Transplantation

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抄録

肝移植後のB型肝炎の再発は移植成績を低下させる. 生体肝移植後に肝細胞癌再発を認め,その後B型肝炎の再発を認めた2例を経験したので報告する. いずれもミラノ基準を超えた肝細胞癌とB型肝炎による非代償性肝硬変に対する生体肝移植後であった. B型肝炎に対する免疫グロブリンと核酸アナログが投与され, B型肝炎の再発予防が行われ, いずれも血中のB型肝炎は検出できないレベルでコントロールされていた. 肝細胞癌はそれぞれ移植後5ヶ月, 13ヶ月後に再発し, 放射線療法と化学療法が施行された. 抗ウイルス療法にもかかわらず, 再発肝細胞癌に対する治療中にB型肝炎のDNAレベルは上昇した. HBs 抗原陽性のレシピエントにおいては再発肝細胞癌の治療の間, B型肝炎再発予防を十分注意しながら行う必要がある.

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