カラマツの樹齢および成長量がエゾヤチネズミの食害頻度におよぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • The stand age and trunk diameter in Larix kaempferi affect the feed frequency by Myodes rufocanus bedfordiae
  • カラマツ ノ ジュレイ オヨビ セイチョウリョウ ガ エゾヤチネズミ ノ ショクガイ ヒンド ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

九州大学北海道演習林で継続的に植栽してきたカラマツ造林木において,カラマツの樹齢と直径がエゾヤチネズミの食害頻度に及ぼす影響を解析した。また,カラマツとグイマツ雑種F 1を同一林地に植栽した後,10 年間にわたり獣害および気象害の頻度と植栽木の成長量を継続的に調査し,両種の初期成長に及ぼす要因を検討した。カラマツ人工林において樹齢とエゾヤチネズミの食害率とには正の相関が認められ,胸高直径とエゾヤチネズミの食害率にも正の相関が認められた。新植地におけるエゾヤチネズミによる食害はグイマツ雑種F 1と比較してカラマツで顕著であった。エゾヤチネズミの食害が認められるカラマツ造林地において効率的な森林管理を行うためには,定期的に野鼠被害を調査し,被害が拡大する前に伐採を行うことが必要である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ