九州大学福岡演習林におけるニホンジカの目撃数増加と造林木および下層植生への食害

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タイトル別名
  • Increase of sika deer population on plantation trees and understory in Kasuya Research forest of Kyushu University in Fukuoka Prefecture, Japan
  • キュウシュウ ダイガク フクオカ エンシュウリン ニ オケル ニホンジカ ノ モクゲキスウ ゾウカ ト ゾウリンボク オヨビ カソウショクセイ エ ノ ショクガイ

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抄録

ニホンジカの目撃頻度が長期間低かった福岡県犬鳴山地西部において,ニホンジカの近年の目撃数の増加を日中(2007年から2015 年)及び夜間(2010 年から2015 年)の林道における計測により把握するとともに,造林地での下層植生への食害との対応関係を解析した。ニホンジカの目撃数は2009 年から2013 年までの4年間で急激に増加し,2012 年には最大値の80% に達した。下層植生への食害は2011 年から,造林木への食害は2012 年からそれぞれ確認された。ニホンジカの目撃数は短期間で増加し,増加が始まってから3年後に造林木と下層植生への食害が顕在化する可能性が示された。

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