福岡県篠栗町の放棄モウソウチク林およびマダケ林におけるタケノコ採取の有無が地上部バイオマスに与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • Aboveground biomass in managed and unmanaged bamboo forests for Phyllostachys pubescens and Phyllostachys bambusoides
  • フクオカケン ササグリマチ ノ ホウキ モウソウチクリン オヨビ マダケリン ニ オケル タケノコ サイシュ ノ ウム ガ チジョウブ バイオマス ニ アタエル エイキョウ

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抄録

本稿は,福岡演習林内の放棄モウソウチクおよびマダケ林に設置した,管理放棄したプロット(コントロール区)とタケノコ採取を行ったプロット(処理区)における4年間の地上部バイオマスのモニタリング結果を報告する。本研究の竹林の地上部バイオマスは両種とも,同じ福岡演習林内に生育する森林に比較すると低かった。コントロール区における新規稈数,および処理区におけるタケノコ採取数は明確な2年周期はなく,地上部バイオマス増加量は年変動が非常に大きかった。4年間の地上部バイオマス増加量平均値は森林と比較すると非常に高く,放棄竹林であっても生産性は森林よりも高いことが明らかとなった。一方,タケノコ採取により地上部バイオマスの減少が確認できたが,タケノコ採取数は減少しなかった。モウソウチク,マダケともに新規稈数の年変動が大きいことから,今後はさらに長期間のモニタリングが必要であることが示唆された。

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