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- 動的述語のシタの二義性について
- ドウテキ ジュツゴ ノ シタ ノ ニギセイ ニ ツイテ
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日本語のシタは,完成相過去を表す場合とパーフェクト相現在を表す場合があると言われることがある。その際,「シタ-シナカッタ」,「シタ-シテイナイ」という対応する否定形式の違いが根拠とされる。しかし,この見方は次の理由で適切ではない。(1)パーフェクト相現在を表すとされる「シタ」の意味はパーフェクト相現在を表す「シテイル」と異なる。(2)対応する否定形式の意味から肯定形式の意味を逆算するのは妥当ではない。(3)「シタ-シテイナイ」という対応は,肯定形式と否定形式が文脈上対をなす見かけ上の対立にすぎない。(4)「シタ-シテイナイ」という対応は,シタの動的叙述性(出来事全体をその前後を含む時間の流れの中に位置づけるという意味的性質)の強さの反映であり,シタのパーフェクト性の反映ではない。シタは発話時以前における出来事の実現を表し,シタの二義性とされるものは,出来事実現の有無を述べるか,出来事実現のタイミングを述べるかという文レベルの意味の違いである。
Journal
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- 国立国語研究所論集 = NINJAL Research Papers
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国立国語研究所論集 = NINJAL Research Papers 1 21-34, 2011-05
国立国語研究
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224767857664
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- NII Article ID
- http://ci.nii.ac.jp/naid/KJ00008490048
- 110009576075
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- NII Book ID
- AA12536262
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- ISSN
- 2186134X
- 21861358
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- NDL BIB ID
- 023637999
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles