〈共同研究プロジェクト紹介〉消滅危機方言の調査・保存のための総合的研究 奄美喜界島方言の母音の特徴について

書誌事項

タイトル別名
  • Vowel Features of Kikaijima Dialects in Amami, Japan
  • 共同研究プロジェクト紹介 消滅危機方言の調査・保存のための総合的研究 奄美喜界島方言の母音の特徴について
  • キョウドウ ケンキュウ プロジェクト ショウカイ ショウメツ キキ ホウゲン ノ チョウサ ・ ホゾン ノ タメ ノ ソウゴウテキ ケンキュウ アマミキカイトウ ホウゲン ノ ボイン ノ トクチョウ ニ ツイテ

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説明

鹿児島県喜界島方言は,ユネスコが発表した消滅危機言語のリストの中の奄美語に属する方言である。国語研プロジェクト「消滅危機方言の調査・保存のための総合的研究」では,2010年にこの方言の合同調査を行なった。本稿はその調査データから,喜界島方言の母音の特徴について報告するものである。概略は次のとおり。(i) 喜界島北部方言は,7つの母音(i, ɪ, u, a, e, ë, o)を,南部方言は5つの母音(i, u, a, e, o)を持っている。この結果は40年前の報告と大差ない。(ii) ただし,[n]の後では南部の方言でも[ɪ]が現れる。このことは,前接する子音によって母音変化の速度に違いがあったということを示している。

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