What Typological Research between Japanese and the Languages of the World Reveals: Theoretical and Applied Research Outcomes of the Collaborative Project

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  • 〈共同研究プロジェクト紹介〉基幹型 : 述語構造の意味範疇の普遍性と多様性 日本語と諸言語の対照研究から見えてくるもの-プロジェクトの理論的・応用的な研究成果-
  • 共同研究プロジェクト紹介 基幹型 : 述語構造の意味範疇の普遍性と多様性 日本語と諸言語の対照研究から見えてくるもの : プロジェクトの理論的・応用的な研究成果
  • キョウドウ ケンキュウ プロジェクト ショウカイ キカンガタ : ジュツゴ コウゾウ ノ イミハンチュウ ノ フヘンセイ ト タヨウセイ ニホンゴ ト ショ ゲンゴ ノ タイショウ ケンキュウ カラ ミエテ クル モノ : プロジェクト ノ リロンテキ ・ オウヨウテキ ナ ケンキュウ セイカ

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述語構造の意味範疇に関わる重要な言語現象の一つが「他動性」である。基幹型プロジェクト「述語構造の意味範疇の普遍性と多様性」では,意味的他動性が,(i)出来事の認識,(ii)その言語表現,(iii)言語習得(日本語学習者による日本語の自動詞と他動詞の習得)にどのように反映するかを解明することを目標に掲げ,日本語と世界諸言語を詳細に比較・検討し,それを通して,日本語などの個別言語の様相の解明だけでなく,言語の多様性と普遍性についての研究に貢献することを目指し,2009年10月から共同研究を進めてきた。さらに,日本語研究の成果を日本語教育に還元する目的で,基本動詞の統語的・意味的な特徴を詳細に記述するハンドブックを作成し,インターネット上で公開することを目指して研究・開発を進めてきた。本稿ではプロジェクトで企画・実施した共同研究の理論的および応用的な成果を概観した。理論的な成果としては,(1)地理類型論的なデータベースである「使役交替言語地図」(WATP),(2)日本語と世界諸言語の対照言語学的・類型論的な研究をまとめた論文集『有対動詞の通言語的研究:日本語と諸言語の対照研究から見えてくるもの』を紹介した。応用的な成果としては日本語教育に役立つ「基本動詞ハンドブック」の見出し執筆の方法とハンドブックのコンテンツについて紹介した。

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