書誌事項
- タイトル別名
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- Japanese Phonetic Notation Using the English Alphabet
- エイゴ アルファベット ニ ヨル ニホンゴ オンセイ ヒョウキ
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説明
英語アルファベットによる日本語音声表記というのは,英語の表記方法における文字と音声の関係に従って日本語の音声をアルファベットで表記するものである。たとえば[セート](生徒)は「seh-eh-toh」と表記する。 日本語をアルファベットで表記するときは,一般的にはヘボン式ローマ字が使われる。ヘボン式ローマ字は子音は英語の表記に従っているが,母音は英語の表記には従っていない。そのため,ヘボン式ローマ字の発音のしかたを学習しなければ,ヘボン式ローマ字で書かれた日本語を適切に発音するのが難しい。そこで,子音も母音も英語の表記に従った日本語音声表記を提案することにした。 英語アルファベットによる日本語音声表記を提案するために,2つの調査を行った。1つは書き取り調査である。日本語を知らない英語母語話者に日本語の音声を聞いてもらい,それをアルファベットで書き取ってもらう調査である。もう1つは読み上げ調査である。書き取り調査によって絞られたそれぞれの音声表記の候補を読み上げてもらい,日本語らしく発音される可能性の高い表記を確認する調査である。 この音声表記の主な特徴は,(a)から(e)のようなものである。 (a)モーラの境界は,「-」で表す。 (b)母音[ア,イ,ウ,エ,オ]は,それぞれ「ah, ee, woo, eh, oh」で表す。 (c)長音[ー]は,前のモーラの母音に応じて「ah, ee, woo, eh, oh」のどれかで表す。 (d)促音[ッ]は,2 つの子音の間に「-」を入れて「kot-chee」(こっち)のように表す。 (e)撥音[ン]は,前後に「-」を入れて「hah-m-boo-n」(半分)のように表す。
収録刊行物
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- 国立国語研究所論集 = NINJAL Research Papers
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国立国語研究所論集 = NINJAL Research Papers 15 135-162, 2018-07
国立国語研究所
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224768054528
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- NII論文ID
- 120006488295
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- NII書誌ID
- AA12536262
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- ISSN
- 2186134X
- 21861358
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- NDL書誌ID
- 029192645
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN