『日本語話し言葉コーパス(CSJ)』模擬講演における節頭フィラーの特徴

書誌事項

タイトル別名
  • Features of Clause-Initial Filled Pauses in Simulated Public Speaking of "The Corpus of Spontaneous Japanese (CSJ)"

説明

National Institute for Japanese Language and Linguistics

The University of Tokyo

会議名: 言語資源活用ワークショップ2018, 開催地: 国立国語研究所, 会期: 2018年9月4日-5日, 主催: 国立国語研究所 コーパス開発センター

文境界,節境界にはフィラーがよく観察される。これは,文や節などの談話の切れ目では,その先の発話内容や表現を考えるのに時間が必要なためと考えられる。本研究では,文頭,節頭でのフィラーの使用に影響する要因を,節頭フィラー全体ならびに頻度の高い「エー」「アノ」「マー」についてCSJコア中の模擬講演を対象に調べた。考察対象とした要因は,①話者の性別,②年齢,③学歴,④講演経験,⑤直前の境界の種類,⑥節中語数,⑦節頭の接続詞の有無,の7つである。節頭フィラーの出現確率との間に有意な関連が見られたのは要因①,⑤,⑥のみであった。フィラーの出現確率は男性話者の方が女性話者よりも高く,強い節境界の方が文境界よりも高かった。頻度の高い3種類のフィラーを個別に見ると,エーのみ,文境界の方が強い節境界よりも出現確率が高かった。エーは,アノ,マーよりも,深い談話境界で用いられる傾向のあることが明らかになった。

source:https://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/lrw2018.html

identifier:国立国語研究所

identifier:東京大学

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