書誌事項
- タイトル別名
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- Japanese Idea of Chronology in Compartive Perspective
- キョウドウ ケンキュウ ホウコク ニホン ニ オケル キネン ニンシキ ノ ヒ
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抄録
人が「年」を認識することは、順序数をただ並べるだけの単純な行為ではなく、極めて政治的・歴史的な知的行為であり、何よりも文化的な行為である。 年号と干支による紀年法は、紀元前二世紀の中国で考案されて以来、東アジアにおいては、二〇〇〇年以上にわたって使われ続けてきた。これは理論的にも優れた紀年法であり、かつ東アジア世界の存在様式に応じた政治的・社会的・国際関係的役割を果たしてきた紀年法であった。 一方、キリスト教紀年法は、ディオニシウス・エクシグウスによって六世紀に創案されたが、ヨーロッパ社会で使われるようになったのは、一六世紀後半以降である。また、キリスト教紀年法は、理論的に幾つかの欠陥を持つにもかかわらず、現在、世界共通の紀年法として実際に機能している。 にもかかわらず、二〇世紀以降、キリスト教紀年法が、日本をも含めた非キリスト教圏に広まったのは、西洋文明の世界的波及という事実に加えて、キリスト教紀年法が通年紀年法であることと、「紀元前」という新しい概念を導入したことで、脱宗教化が行われ、近代的知の展開に対応できるようになったからである。 本稿では、日本の歴史のなかで「年号と干支による紀年法」が果たした役割を、「キリスト教紀年法」との比較を通して検討する。
収録刊行物
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- 日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
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日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 18 177-204, 1998-09-30
国際日本文化研究センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224770783360
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- NII論文ID
- 120005681708
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- NII書誌ID
- AN10088118
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- ISSN
- 24343110
- 09150900
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- NDL書誌ID
- 4586568
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可