書誌事項
- タイトル別名
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- Japan’s Exorbitant Privilege and Exorbitant Duty
- ニホン ノ ホウガイ ナ トッケン ト ホウガイ ナ フタン
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説明
本稿は, 第一に, 世界51ケ国の国際投資ポジション(International Investment Position: IIP) の超過収益率を計測することによって日本のIIP 超過収益率の源泉の特徴を浮き彫りにする。特に, 世界第一位の債権大国・日本のIIP 超過収益は主として債券投資超過収益に依存しているものの, 国際比較の観点からはこの日本の特徴はむしろ例外的であり, IIP 超過収益率はエクイティ関連投資, なかでも直接投資の超過収益率に強く依存していることを明らかにする。第二に, 日本の正のIIP 超過収益率が発生する理由を, リスク回避度の差に着目したシンプルなリスク分担モデルで分析し, 日本のようなリスク回避度の高いと考えられる経済はリスク・オフ期における実質為替レート増価というヘッジ機能を提供する代償として正のIIP 超過収益を享受できることを示す。第三に, 日本のIIP 超過収益の源泉が債券投資超過収益から直接投資超過収益にシフトしつつある中で, 外国人投資家による日本株保有増加と株高による負債面での評価損によって, 安倍政権発足後急速に日本のIIP超過収益率が低下している現状を報告する。
収録刊行物
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- 甲南経済学論集 = Konan economic papers
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甲南経済学論集 = Konan economic papers 60 (1・2), 1-43, 2019-09-30
甲南大学経済学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224773548800
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- NII論文ID
- 120006729566
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- NII書誌ID
- AN00084529
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- ISSN
- 04524187
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- NDL書誌ID
- 030677475
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
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