進路指導の転換期における高校生の職業意識 : 北海道S市を事例に

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タイトル別名
  • Occupational Consciousness of a High School Student in a Turning Point of Vocational Counseling
  • シンロ シドウ ノ テンカンキ ニ オケル コウコウセイ ノ ショクギョウ イシキ ホッカイドウ Sシ オ ジレイ ニ

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抄録

北海道S市の三つの高等学校の3年生を対象に職業意識の分析を行なった。主成分分析からは,三つの職業意識が明らかになった。「貢献琢磨意識」,「転職獲得意識」,そして「経済的安定意識」である。職業意識の中心に「専門を磨く」や「社会貢献」があった。またクラスター分析からは,四つの職業意識類型が明らかになった。二つはこの「貢献琢磨意識」に強く影響された「貢献琢磨」型と「安定琢磨」型で,後者は「経済的安定意識」の影響も受けていた。残りの二つは,全般的に職業意識の高い「すべて望む」型と,全般的に職業意識の低い「期待しない」型である。この二つは現れ方は違うが,自分の適性把握と将来の目標発見に困難を抱えていた。進路指導からキャリア教育への転換において,勤労意識の形成が重視されているが,本稿の分析からは,確かに一部の生徒はそれを必要としていること,さらに生徒の多くはもっと具体的な職業の情報と技術・知識も求めていることが明らかになった。

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