自閉症スペクトラム障害のある中学生女児への認知特性に応じたソーシャルナラティブの支援

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書誌事項

タイトル別名
  • An Intervention for a Girl with Autism Spectrum Disorder : Using the Social Narrative Approach based on Cognitive Characteristics
  • ジヘイショウ スペクトラム ショウガイ ノ アル チュウガクセイ ジョジ エ ノ ニンチ トクセイ ニ オウジタ ソーシャルナラティブ ノ シエン

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説明

本研究では、認知特性に配慮した社会性や情動面に対する支援のあり方を検討した。対象は自閉症スペクトラム障害のある中学生女児で、情緒面の不安定さとそれに伴う集団参加の困難を主訴に来談した。面接を通した指導場面では、事前に把握された対象児の認知的な特徴から、視覚情報を継次的に活用できるようなソーシャルナラティブを採用したことに加え、ワーキングメモリーの弱さや衝動性に対する配慮も行なった。結果として、自己報告による不安の緩和や情動面の変化、さらに家庭や学級で集団参加できる場面が増えたと報告を受けた。以上の点から、認知特性に応じた配慮や工夫のあり方が、社会性や情動面の支援においても十分な効果をもつことが示唆された。

収録刊行物

  • 子ども発達臨床研究

    子ども発達臨床研究 11 63-76, 2018-03-20

    北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター

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