北海道におけるがん化学療法看護ケア実践での困難と学習ニーズ 第1報

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  • Difficulty and learning needs in oncologic nursing for chemotherapy at hospital in Hokkaido

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本研究の目的は,北海道において化学療法を受けるがん患者をケアする看護師の困難の実態と学習ニーズを明らかにすることである。郵送法による質問紙調査を実施し,北海道における32病院(200床以上)を大学病院,がん専門病院,一般病院の3施設群に分け,得られた有効回答数443(各126,34,283)(回収率50.5%)を解析した。分析の結果,本研究に回答した実践者は,副作用症状である『脱毛』と心理社会的ストレスである『高齢または認知力低下患者への効果的患者教育』を最も困難感が強い項目とした。学習ニーズは,こうした症状マネジメントや心理社会的ストレスにおける優先性の高い項目と共通性のある項目が明らかになった。北海道における3施設群間で困難感に有意差が生じており,とりわけ困難感の強い一般病院群では,約50%で学習環境が整備されておらず,学習ニーズ、にあった系統的学習プログラムの開発により,自律した学習への支援が急がれると考えられた。

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