原子間力顕微鏡によるアモルファス氷表面構造の直接観察

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タイトル別名
  • Direct observation of surface structure of amorphous solid water by atomic force microscopy
  • ゲンシ カンリョク ケンビキョウ ニ ヨル アモルファス コオリヒョウメン コウゾウ ノ チョクセツ カンサツ

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抄録

星間分子雲中には,大量のガスとともにアモルファス氷に覆われた鉱物微粒子(氷星間塵)が存在 する.近年,分子雲内で生じる物質進化において,この氷星間塵表面が重要な役割を果たすことが明 らかになってきた.しかし,塵の表面を覆っているアモルファス氷の構造については,実はほとんど 解っていない.一般に,固体表面が関与する物理化学素過程は表面構造に依存するので,それを明ら かにすることは物質進化を理解する上で非常に重要である.アモルファス氷は結晶氷のように定まっ た構造をとらないが,その構造には形成条件に依存した何らかの傾向があるはずである.したがって, 実際の氷星間塵表面構造の解明には,実験室で様々な条件で作製したアモルファス氷の表面構造を調 べることが,その第一歩になる.本稿では,原子間力顕微鏡を用いてアモルファス氷表面の構造を明 らかにする試みの現状を報告する.

収録刊行物

  • 低温科学

    低温科学 78 27-33, 2020-03-24

    低温科学第78巻編集委員会

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