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[要旨]視覚障害における中学校体育授業のインクルーシブ教育実施例は未だにみられない。こういった現状を打開するためには、障害に適合させた題材・教材の考案が必要である。本研究では、視覚障害のない生徒にゴールボールを実施し、中学校体育授業の内容としての実現可能性と価値を明らかにすることを目的とした。対象は、第2 学年教科選択授業で保健体育科を選択した18 名とした。毎時間の学習カードの記述内容から技能向上に向けてどのような思考を行っているか明らかにした。結果、基本技能と戦術的技能は、空間認知能力やコミュニケーション能力と関連、相手チームの分析やガイドの役割から影響を受けていることが推察された。さらに、ガイドがプレイヤーと視覚情報を共有し協働することで、戦術的思考が深まると考えられる。これは、実際にインクルーシブ教育が実現した際も障害の有無に関わらず互いに学び合い、スポーツの楽しさを共有できると考えられる。
収録刊行物
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- 千葉大学教育学部附属中学校研究紀要 = Bulletin of the junior high school attached to the Faculty of Education, Chiba University
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千葉大学教育学部附属中学校研究紀要 = Bulletin of the junior high school attached to the Faculty of Education, Chiba University 50 19-27, 2020-03-01
千葉大学教育学部附属中学校
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224796906112
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- NII論文ID
- 120007004352
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- NII書誌ID
- AN10088945
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles