「責任の移行モデル」を踏まえた読み聞かせ指導の試み

書誌事項

タイトル別名
  • Attempts to teach new methods of reading aloud to children, based on the model of gradual release of responsibility
  • 「 セキニン ノ イコウ モデル 」 オ フマエタ ヨミ キカセ シドウ ノ ココロミ

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説明

日本での読み聞かせは声色や身振りなどを使わない「静聴型読み聞かせ」が多い。これに対して、「考え聞かせ」、「対話読み聞かせ」、「いっしょ読み」などの読み聞かせの可能性を広げる方法の提案がなされている。しかし、現状では保育士や教員たちにこれらの読み聞かせ方法の普及は進んでいない。そこで本稿では研究の初期段階として、学びの責任を教師主導から次第に子ども中心の学びへと移す「責任の移行モデル」を踏まえ、筆者が担当する授業実践や教員免許状更新講習を通して、学生や教員に様々な読み聞かせの手法を紹介し、それらを自身の指導計画にどのように取り入れていくかを考えさせることとした。その結果、学生・保育士・教員に多様な読み聞かせを活用していこうとする態度が向上したことが示唆されたが、責任の移行モデルを踏まえた指導法の意義について十分認識させるには至らなかった。

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