Development of the "Japanese Family Characteristic Inventory"

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  • 日本における家族特性評価尺度の作成
  • ニホン ニオケル カゾク トクセイ ヒョウカ シャクド ノ サクセイ

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近年、日本の家族形態は多様に変化している。そのため、現代の家族は一昔前の家族とは異なる様相を呈してきているといえる。そのような変化の中でも、現代の家族の持つ特性を正確に把握することは重要だと考えられる。しかしながら、現在日本で用いられている代表的な家族機能評価尺度は異なる文化圏で作成された尺度を日本語に訳したものにすぎず、日本の家族特性を正確に把握できる尺度であるとはいえない。したがって本研究では、現在の日本の家族特性を把握するのに適切な項目を抽出し、既存のものよりも簡便な尺度を作成することを目的とした。研究Iにおいて、「円満」因子・「情緒的結合」因子・「共同活動」因子・「規律」因子・「自立」因子の5因子から構成され、総項目数26項目という簡便な尺度が作成された。また、研究Ⅱでは作成された尺度の妥当性が確認された。そして、他尺度との関連を検討したところ、自立、円満両因子と充実感の間に、また情緒的結合、自立両因子と抑うつの間に関連があることが分かった。さらに作成した尺度を用いて属性をもとに平均値の差の検定をおこなったところ、祖父母と同居しているかどうか、被験者が就学前に幼稚園に通っていたか保育所に通っていたかで有意な差が見られた。また、同胞の有無では差が見られなかった。今後は、家族のサブ・システムの影響をどのように測定するかを検討していく必要があるといえる。

Journal

  • 臨床死生学年報

    臨床死生学年報 8 30-49, 2003

    大阪大学大学院人間科学研究科人間行動学講座臨床死生学研究分野

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390009224804495872
  • NII Article ID
    120004838147
  • NII Book ID
    AA12001709
  • DOI
    10.18910/3945
  • HANDLE
    11094/3945
  • Text Lang
    ja
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Data Source
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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