会話行動の意思決定過程 : 会話の上手さの観点による探索的検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Decision making process underlying conversational behavior : Exploratory study from the point of view of conversational ability
- カイワ コウドウ ノ イシ ケッテイ カテイ カイワ ノ ジョウズサ ノ カンテン ニヨル タンサクテキ ケントウ
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説明
本研究では、「会話の上手さ」という要因に着目して、会話中に判断される情報や生起する意識内容を明らかにし、会話行動に関わる個人内過程を検討した。研究1では、「会話の上手さ」に関する同輩評価と社会的スキルの程度に関する自己評価を調査した。研究1の結果を基に、会話が上手な者(h群7名)と上手でない者(l群9名)を抽出し、研究2では会話中の判断内容に関する面接調査を実施した。面接調査の結果をコーディングした結果、h群の発言には「相手の内的状態の考慮」、「周囲の状況の考慮」、および「即時処理」が、l群の発言には「苦手意識」や「表面的対応」が、それぞれ偏って多くみられた。数量化Ⅲ類の結果に基づき、「状況判断段階」と「損得分析段階」という2つの段階を含む会話行動の意思決定過程モデルが提唱された。
収録刊行物
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- 対人社会心理学研究
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対人社会心理学研究 3 29-37, 2003
大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224804522112
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- NII論文ID
- 40005784470
- 120004838535
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- NII書誌ID
- AA11550166
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- DOI
- 10.18910/4333
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- HANDLE
- 11094/4333
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- NDL書誌ID
- 6548267
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- ISSN
- 13462857
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles