書誌事項
- タイトル別名
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- Parental Income and Access to Higher Education : Examining the Trend and Recent Changes
- オヤ ノ ショトク ト ダイガク キョウイクキカイ カンレン ノ ツヨサ ト ヘンカ ニカンスル ケンショウ
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説明
論文
高等教育の拡大にともな.う教育財政の逼迫から,多くの国で大学教育費の個人負担が増大している。日本の大学も例外ではなく,授業料と生活費を含めた大学教育の費用は家計所得の伸びを上回って上昇している。しかし文部科学省の「学生生活調査」によると,所得階層による大学就学の機会格差は全体として必ずしも広がっているわけではない。本稿では,そうした従来の傾向把握がどこまで支持できるかを,SSM調査とJGSS調査のデータを用いて検討している。そこでは,中高年サンプルの所得状況から若年サンプルの親の所得を間接的に推計し,各調査時点での親の予測所得と子の教育達成の関連を吟味するという方法が採られた。その結果,そうした間接的な推定が全体のみならず内部の格差についてもこれまでのトレンド理解と一致する理解をもたらすことが確認された。さらに,所得水準ごとの大学就学の確率を推定することにより,近年になるほど男女間の競合が進み,それが所得階層の影響を歪めている可能性のあることが示された。
収録刊行物
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- 大阪大学教育学年報
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大阪大学教育学年報 10 1-16, 2005-03
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224804752000
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- NII論文ID
- 120004840725
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- NII書誌ID
- AN1055404X
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- DOI
- 10.18910/6530
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- HANDLE
- 11094/6530
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- NDL書誌ID
- 027065169
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- ISSN
- 13419595
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN