幼児の映像視聴能力に関する研究-クレイアニメーション『ピングー』を題材として-
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study on the Visual Literacy of Preschool Children – Using the clay animation “PINGU" as a Material -
- ヨウジ ノ エイゾウ シチョウ ノウリョク ニカンスル ケンキュウ クレイ アニメーション ピングー ヲ ダイザイ トシテ
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説明
本研究では、幼児の映像視聴能力を明らかにすることを目的として、調査研究を行った。調査の題材として、言語的な要素を排除しており、なおかつ優れた映像作品であるクレイアニメーション『ピングー』を選定し、4,5歳児を対象にインタビュー調査を行った。調査実施にあたっては、記憶力の影響を軽減するために、視聴しながら質問をするという方法をとった。視聴場面およびインタビュー場面をビデオに録画したものを詳細に検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。まず幼児は、低次の映像技法についてはかなりな程度理解できており、画像と音響効果だけで表現された物語であっても、場面場面を読みとり、言語で表現する力はかなり育っている。また物語の展開を予測したり自分なりに場面と場面を関連づけつつ視聴しているといえる。しかしその関連づけは十分ではなく物語の全体的な理解には至らない。こうした結果は幼児の物語スキーマの獲得時期との関連から説明されよう。
収録刊行物
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- 大阪大学教育学年報
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大阪大学教育学年報 4 57-71, 1999-03
大阪大学人間科学部教育学研究室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224804984832
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- NII論文ID
- 120004845631
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- NII書誌ID
- AN1055404X
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- DOI
- 10.18910/11443
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- HANDLE
- 11094/11443
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- ISSN
- 13419595
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles