On the generality and specificity of social cognition : Taking correspondence bias as an example

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  • 社会的認知の普遍性と特殊性 : 態度帰属における対応バイアスを例として
  • シャカイテキ ニンチ ノ フヘンセイ ト トクシュセイ タイドキゾク ニオケル タイオウバイアス ヲ レイトシテ
  • シャカイテキ ニンチ ノ フヘンセイ ト トクシュセイ タイド キゾク ニ オケル タイオウ バイアス オ レイ ト シテ

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社会的認知に関しては、従来、人類に共通して当てはまる一般的で普遍的な認知傾向や法則性を探求する方向で研究が進んできた。しかし、認知の個人差に関する研究は古くからあり、また最近では、文化心理学的な観点から、従来、基本的な認知過程と考えられてきた現象にも、文化による差があるという指摘がなされるようになっている。このような背景を踏まえて、社会的認知のうちで、どの側面が普遍的で、どの部分に個人差・文化差等の特殊性が見られるのかを考察することは有意義だと考えられる。それと同時に、「差異」をどのように捉えるべきかも論議する必要がある。本論文では、態度帰属における対応バイアスを材料にして、基本的な認知過程は共通で普遍的であるが、個々の原因の重要性、暗黙の因果理論、状況要因への感受性などの点で個人差や文化差が生じる可能性があることを論じる。

Journal

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 1 17-24, 2001

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

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